デジカメ遍歴

スタパ齋藤氏のスタパブログにて、デジカメ100台目記念のリストが掲載されていて、非常に興味深かったです。これって面白いかもと思って、僕もとりあえずやってみることにしました。

1.カシオ     QV-10A(QV-11かも)
2.富士フィルム  Clip It 80
3.サンヨー    DSC-SX150
4.カシオ     QV-2800UX
5.サンヨー    DSC-R1(記憶が不確かだが、多分これだと思う)
6.富士フィルム  FinePix F402
7.カシオ     GV-20
8.サンヨー    Xacti C5
9.富士フィルム  FinePix F410
10.富士フィルム  FinePix Z2

なんだ、このメーカーの偏り具合は(^_^;;;)。もちろんながらスタパ大先生には遠く及ばず。ついでに思い出も語ってみたりして。
 最初に買ったのはカシオのQV。QV-10AかQV-11かよく覚えていないけど、1996年に手に入れているはずなので、多分10Aだったと思う。回転レンズが面白く、目茶苦茶撮影しまくった。当時の持ちマシンがPoweBook5300のモノクロ液晶モデル。なのでカラーで見たいときは知り合いに頼んだり、どっかの部室のMac(確か漫研のLc575だったかな)で読み込んだ覚えがある。シリアル接続だから、読み込みにすごく時間がかかっていたけど、当時はそんなもんだから気にしなかったなあ。320×240の画像も当時はモニタが640×480だからそんなに小さいと感じなかったし。
 買った動機は確かコミケでコスプレを撮ろうと思ったからだったような気がする(^_^;)。同行したjazee氏に「あんたアホだよ」といわれた覚えがある。当時そんなものを買う金はなかったようにも思うのだが、いったいどうやって金を調達したのかがわからない。もしかしたら大学を出て、就職した直後(最初のボーナス)だったかも。それだったら購入したのは大卒後の97年かな?ああ……記憶が定かでなくなってきた。でも写真のライブラリには確かに学生時代バイトしていたゲーム会社の人の写真があるからおそらく大学5年の時には持っていたはずなんだが。
 次はフジのClip Itだが、操作系がわかりやすく、画質もまあまあよかった。というか、QVが25万画素で、ClipItが85万画素だったから、単純計算で3倍以上だ。いまのデジカメでは画素が3倍になることはあり得ないからなあ。使っていたのは98年頃に初めて講師をやった小学校で、印刷機で写真が出やすいようにPhotoshopでの写真の加工に工夫を凝らしたことをよく覚えている。
 3台目となるサンヨーのSX150は、動画デジカメにあこがれて買ったような気がする。サンヨーがスマートメディアからコンパクトフラッシュに乗り換えた機種で、かつ単三電池が使えることも買った要因だった。スライド式のレンズバリアで起動するというのが気持ちよく、かつ学校現場で安心して使えるというメリットがあった。児童の様子を動画で撮って、テレビで流すというのも試してみたら楽しかった(まだ実用度は低くていまいちだったが、将来性を感じる機能だった)。操作系がわかりやすく、感覚的に使いこなせたのもよかった。
 今まで使った中でも名機として覚えているのがカシオのQV-2800UXだ。カシオ伝統の回転レンズ、8倍光学ズームなど、個性にあふれていた。記録速度、起動速度、フラッシュの充電の遅さ、ボディのでかさなど、欠点はたくさんあったが、それを補ってあまりあるよさがあった。特に回転レンズを利用して腰の辺りにカメラを構え、高倍率ズームを使うと、子供の自然な表情が取れる確率が非常に高い。このころから職場で「写真がうまいね」と初めていわれ、「よい写真」を撮ることに意識し始めた。そういう意味ではこのカメラから写真を撮ることの楽しさを教えてもらったように思う。
 セブンを手に入れた頃、セブン用お出かけカメラを買おうと思って、型落ち1万円でサンヨーのデジカメを買ったことがあった。以前のサンヨーのデジカメの操作系がよかったことがサンヨーを選んだ理由だったが、いかんせん型落ちで画質のあらが目立ち、そうそうに手放すことになった。(セブンのページの赤城FC-4オフの写真がそれ)
 名機QV-2800UXは非常に愛用していたのだが、残念なことにセブンの旅で大雨に降られたとき、水をかぶって破損してしまった。そのために実家に帰ったときに手に入れたのがフジフィルムのFinePixF402だ。実家の近所のヤマダ電機でためつすがめつして、物としての質感に惚れて買った(安かったのもあるが)。しかしこれがなかなかあたりで、単焦点の楽しさをたっぷり味わった。
 機械としての質感のよさ、手元のスイッチの入れやすさや、レンズバリアからレンズがひょいと出るギミックもおしゃれだった。なにより高感度&ハニカムCCDの生成する画像がよかった。特に教員をしていると、薄暗い教室で写真を撮るが多い。フラッシュを焚くと変な影が出て不健康な顔になりがちなので焚きたくないのだが、そうなると被写体ぶれをおこす率が高くなる。2800を使っている頃もそれは悩みの種だったのだが、F402ではその心配がぐっと減って安心して撮ることができた。同時に勤務先が心障学級のため、高い携帯性も必要とされるので、このカメラのコンパクトさは非常に重宝した。(岩場で落としても壊れなかったのに、実家でおいといただけで壊れたのは謎)
 また、心障学級という職場がら、安心して取れる機械の必要性を感じて防塵、防水、耐衝撃のG-ShockデジカメGV−20を買ったこともあったが、安心して使えるもののいかんせん撮影素子が小さくて画質は悪く、積極的に使わなかった。後に職場で OptioWPを購入したが、これは画質も使えるレベルで、プールで潜って写真を撮るなどして遊んだりした。(一応言っておくが、プールでの使用といっても悪いことに使った訳ではない(^_^)。顔が水につけられない子供に「水の中で写真を撮ろう」というと、結構がんばって顔を付けたし、証拠が残るので非常に励みになるのだ。写真は暑中見舞いに使ったら公表だった。ただ、オプティオの画像はちょっと暗い感じなので、僕個人の好みではないが。)
 そしてつい最近はまたしてもサンヨー。ガングリップタイプのデザインが特徴的なXactiC5だ。2001年頃からずっとガングリップタイプのデジカメが出ないかずっと待っていた僕にとって、2003年のC1の発売は狂喜ものだったが、スペックが納得いかず購入まではいたらなかった。動画に手ぶれ補正がついて、デザインも変わったC5でやっと「買い」だと判断して購入に踏み切れた。何よりTVクオリティのムービーが楽しい!Mpeg4動画ファイルサイズの小ささと画質のバランスは一級品。さすが動画デジカメの先駆、サンヨーだけある。地味な話だが液晶が回転するので、名機2800のようにカメラを意識しない子供の自然な表情が取れるのもGOOD!(最近サンヨーはハイビジョンカメラDMX-HD1を発表。ハイビジョン撮影に10倍光学ズーム、う〜ん、かっこいい、欲しい!)しかしカメラとしてはF402より高性能なはずが、教室での撮影ではF402よりISO感度が上がらないせいか被写体ぶれが多く、無駄打ちも多かった。改めてフジの高感度カメラのよさを実感。教員ならば手ぶれ補正より高感度のフジのカメラをお勧めしますね。
 その後に買ったフジのF410はおまけみたいなもの。C5を買った際、実家の母にF402をあげたのだが謎の機能障害で故障。ではと正月に中古屋で綺麗なF410を母用にまた買ったのだが、それもまた同じ症状の謎の機能障害で故障。うちの実家はデジカメによくない電波でも出ているに違いない。(もしくは母が帯電体質なのかも???)
 一番最近買ったのはフジフィルムのFinePix Z2。今までの経験から自分の必要なカメラが見えてきた感じで、これだと決めて購入。自分的デジカメ条件とは、1.コンパクトで扱いやすく、片手で起動と撮影の動作がシームレスに行える。2.高感度でも画質がよく、明るさの十分にとれない教室でも被写体ぶれが少なく撮影できる。3.モノとしての質感が高く、持っていて嬉しい……以上の3点。その条件を満たすのはZ2だった。特に教室の中で瞬間的に子供をとろうとするとフルオートで撮ることがほとんどで、そういった条件の中で一番よく撮れるであろうという読みでした(この読みは当たっていた。非常に満足度は高い)。
 現在はC5とZ2の併用体制。C5はムービーに特化して、撮影した動画を昼休みにCDに焼いて保護者に渡したりしている。子供の様子がわかると保護者には受けがいい。そしてスナップ用にポケットにはいつもZ2。この使い分けで楽しくデジカメライフを送っている。