夜空

 学校からの帰り、夜空に高くオリオンが見えた。ふと自分が小学生の頃を思いだした。4年生か5年生ぐらいだっただろうか、星の観察で宿題が出て、誰かの家に夜遅く集まって星の観察をした。その当時の札幌は、子どもが起きていられるぐらいの夜にも、満天の星が見えたように覚えている。たくさんの星に埋もれて白鳥座がどれか分からず、星座盤と夜空を比べて探したものだ。
 今では夜に明かりがたくさんあって、そんなに星は見えなくなった。いろいろなことが便利になるかわりに、失うものがたくさんあるような気もする。そんなに便利じゃなくても、いいよね。そういえば、夏に高千穂に行った時に、満点の夜空にたくさん流れ星が走ったのがきれいだったなあ。