教え子

 学校で仕事をした帰り道、花小金井で買い物をしたら、なんだか祭りをしていた。サンバの行列がいたり、出店が出ていたりしてものすごい人出だ。熱気に当てられてうんざりして歩いていると、中学生くらいの少女と目があった。少女が「あ」という顔で驚く。お互い人混みに流されてちょっと遠くですれ違っていった。なんだかこっちを知ったような、意外なところで出会って驚いたような顔だ。はて、花小金井近辺に教え子がいるはずもなく……あ、初任の時にもっていた子で、花小金井に転校した子がいたなあ。いま中学2年のはずだ。たしかあんな感じの細い顔だった。そうか〜、たぶんあの子だろう。一瞬引き替えして声をかけようかと思ったが、声をかけてどうなるわけでもないし、人混みの中で大変なのでやめた。立派になったもんだ、うん。ちょっとギャルっぽくなっていたけど(^_^;)。しかし、教え子に会うというのは、やっぱりうれしいものだ。