ふと思う。

 10月の学習予定を立てながら考えた。国語が何時間、算数が何時間……各教科の年間総時数と残り時間数。残された半年という時間だが、何をやるということを具体的にイメージしながら考えていくと、時数は短い。その短い時間でどれだけ子どもたちに何ができるのかを考える。それぞれの個の課題、身につけさせたい力……もっとマクロな視点で見るとその学年で身につける力が将来的にどう役に立っていくのか。心障教育の現場にいると、どうしても将来的なスパンまで考えながら今の身につけるべき力を考える必要がある。
 子どもにきちんと力をつけさせることのできる教員になりたいと思う。子ども立場になり、親身になって、一生懸命やれば評判のいい教員になることができると思う。でも教師の専門性は、それプラス「一人一人にきちんとした学力を身につけさせる」技術力にあると思う。心障教育に置いてはより生活全般、生きていくことそのものの力をつけていくことが必要なので責任はさらに重い。評判がよいかと聞かれると「まあ、結構。わはは」と答えられても、教育力のある教師かどうかと問われると、思わず顔を伏せてしまう。
 ただ「評判のいい先生」より「子どもがのびる先生」になりたいと、心から思う。努力しなきゃ。