社会科見学

 今日は6年の通常学級の社会科見学について行った。江戸東京博物館と国会議事堂、最高裁判所だった。まあ、特に代わり映えもなく、そんなもんかという感じ。うちの学級の子どもたちもおおかた落ち着いて行動できたし、初めて最高裁判所に入ったのはちょっと楽しかったかも。
 9年前だろうか。私立の学校にいたとき、会期中の国会を見学することができたことがある。国会というのは傍聴席では一切の私語が許されず、寝ることもダメ。後ろの衛視がそういうのを見とがめて注意しに来る訳だが、下で行われている本会議は怒号とヤジが飛び交い、中には寝ている議員もいる訳だ。国会を出た後子どもたちが「僕たちはダメで、何で議員は大声出しても寝てもいいの?」と聞かれて困った。とりあえず「選挙権をもらったらああいう手合いに投票しないようにしような」と言っておいたが。日本の中枢にいる人間なんだから、品格を重んじて大人の民主主義を実現して欲しいと思うのは今も以前も変わらない。
 江戸東京博物館の分館、江戸東京たてもの園が近所の小金井公園にあるのだけれど、博物館よりたてもの園の方が僕の好みだ。前川國男邸なんかもう、いるだけでわくわくしてしまうのだけれど、地味すぎて高学年の社会科見学のコースにはなりえないのが残念だ(^_^;)。
 6年生の男の子に「先生はこの博物館より、たてもの園の方が好きなだな」と言うと、「博物館の中でほかの施設のほめ言葉を言うのはちょっと……」と困り顔をしている。それなりの常識的な気遣いのある偉いヤツだと思いつつ、
江戸東京博物館江戸東京たてもの園は兄弟のような関係だから大丈夫だよ」と話したら、
「いや、兄弟の仲が悪くなっても悪いので」と切り返された。君、面白いねぇ。