夏休みその2

 で、今日は区の健康センターに行って健康診断。採血が苦手なんだよな〜、と思いつつ注射をさされるも、全然血が出てこない。おばちゃんが「でないわねえ」と言いつつ上腕部をぐっと押すと、小さなチューブに血液が「ドプッ」と出てくる。これを何度か繰り返し、4本のチューブに血液を採るのだが、これがヤバイ。2本目で腕を搾られているときから冷や汗が出始め、3本目で「きーん」と耳鳴りが始まり、4本目で視界の端がブラックアウトし始めた。なぜかよくわからないが、注射をされると貧血で気を失いそうになることがたまにある、そんな俺33歳男子。本日もそんな日。おばちゃんが「はい、気持ちを強く持ってくださいね」とか無責任に言うのだけど、気持ちがどうこうではないのだ。心理的スイッチのようなものなので自分ではどうしようもないのだ。気持ちに全く関係なくトリガーが引かれてしまうと貧血モードになってしまうのだ。ぎりぎり気絶寸前で踏みとどまったが、しばらく待合所で横になって一休み。よかった……倒れなくて。
 学校に戻ったら低学年の水泳指導の時間に間に合ったので、チビたちの水泳に付き合ってきた。まだ水に顔がつけられない子たちの個別指導をさせてもらう。7人の子たちがなんとか全員顔が付けられるようになった。重畳、重畳。天気はいいけど猛暑ではなく、非常に過ごしやすい一日だった。まるで秋の日のような湿度感。過ごしやすいから嬉しいけど、東京らしくはない一日だった。
 風呂場でシャワーを浴びるついでにトノカバーも洗う。猫の被害で猫っ毛だらけ、かなりほこりっぽくなってしまったトノカバーをガシガシ洗う。汚れが落ちる。きれい。満足。どうせ旅したら汚れるんだろうが、細かいことは気にするな。旅の前には化粧が必要なのだ。