教育問題

 爆笑問題が出ている番組で、教育問題を扱っていた。よくあるとんでもない保護者の話をしていたけど、僕はそんなとんでもない保護者に出会ったことがないから幸運だなあ。TVでやるようなおかしな人って、当たり前だけど一部の人なんだよなあと思う。……いつか出会って困るかも知れないけど。
 そしてまたぞろ教育再生会議ワタミ社長が出ていた。この人はどうにもこうにも好きになれない。何でこんなに自信満々で教育のことを語れるのだろう。どっかの困難校で、身分をかくして一年間教員になってからでも同じことが語れるだろうか。
 学校間競争を奨励することで、教育はよくなるといっているけれど、それはどうだろうか。「いじめがある学校には、親は子どもを入れないんです。そうしたら学校はがんばるんです」と言うけれど、本当にそうなのか?と思ってしまう。一度そう言った烙印を押されてしまった時に、今の世の中再チャレンジを許してくれるのか?とか(^_^;)
 現在の公立校は3〜6年で教員は異動してしまうので、数年で中身(教員集団)はすっかり入れ替わってしまうのが現状だ。いわゆる世間的に「よい学校」でも、教員の入れ替わりにより数年周期で程度の差はあれど「荒れる時期」はやって来るとみていい。そんな中で学校の善し悪しをどう判断したらいいのか、教員ですら分からない。
 そしてこの人、二言目には「競争」だ。教員が競争ばかりしていたら、子どもも当然「競争」を正しいことだと判断するだろう。競争とはすなわち「勝ち負けや優劣を競いあうこと(広辞苑)」だ。教育の中では競うこと、争うことを主とするのではなくて、共生することで生きていくことを伝えたいと願う。
 ボブ・マーリィの故郷であるジャマイカでは、あいさつの時にこぶしを4度合わせながら「ラヴ、ピース、リスペクト、ユニティ」と言いあうそうな。愛、平和、尊敬、調和。そんなことを当たり前に言いあえる世の中だったらいいのに。