エターナル・チャンピオン

メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

メルニボネの皇子―永遠の戦士エルリック〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)

 高校の頃、友人に借りて読んだ「エルリック・サーガ」のシリーズが再び刊行されていることを知り、思わず読んでみたくなって買ってみた。表紙が天野嘉孝でなくなったのが残念ではある。天野氏のあの絵こそが白子の皇子エルリックという強烈な印象があったのだが。
 第1巻が安田均から井辻朱美の新訳になっているのだが、なにぶん以前読んだのが高校の時だけに、どんな違いがあるのかさっぱり分からないのが難点だ(^_^;)。しかしアリオッチがドイツ語風にアリオッホになっていたりするのはやや違和感か?テーブルトークRPGなどずっと見てきたので、やはり"Arioch"はアリオッチという感覚がぬぐい去れなくてのう。
 物語はいささかも古く感じるところはなく、改めて読んでみてとても面白かった。「真珠の砦」では、せっかく手に入れたストームブリンガーがさっぱり活躍しないところも、いかにもムアコックな感じ(^_^;)。続きを早く読みたくなってきた。