1学期終わり

 成績処理が終わったにも関わらず、妙に忙しくてぐったり疲れた一週間だったが、今日で1学期も終わりだ。一人転校してしまう子がいるので、今日はお別れ会をやった。お別れ会の内容を子どもと考えたのだが、どうもうちのクラスの子たちは以前6年生を送る会で使ったくす玉が強く印象にあるらしく、くす玉を使いたがって仕方がない。くす玉を割るとみんな拍手喝采だった。中のたれ幕は6年生を送る会そのままなので、「卒業おめでとう」とか書いてあるのだけど(^_^;)。
 お別れ会の最後に、みんなからひと言伝えながら握手したのだけど、なんだかとてもいい雰囲気だった。そっけない子、何も言えず握手だけする子、頑張ってと伝える子……まごころが伝わるというか、胸の奥がじんわりと温かくなるような、切なくて温かいワンシーンだった。
 転校なんてしないでほしいなあ。一人でも欠けてしまうと、このクラスではなくなってしまうような気がする。自分の心の大事なものを引きはがされてしまうような哀しさがある。
 お別れ会も終わり、終業式も終わり、1学期が終了した。今回は持ち帰りのものは事前にぽつぽつ持ち帰っていたので、手提げ一つくらいでのお帰りだった。やっと40日間の夏休みが始まる。
 教員の仕事をよく知らない人は「先生は夏休みヒマでいいね」と言うが、夏休みはちっともヒマでない。客がいないから精神的には楽だけど、やることは腐るほどあるのだ。僕が教員になった9年前は今よりもっと楽だったけど、今では働かせないと体裁が悪いせいか、長期休業中はどんどん忙しくなってきている。
 春休みなんかは以前は入学式前日にならないと学校に人がいないものだったのだが、今では春休みは一年で最も忙しい時期になってきている。まあ、働いて当たり前なのだけど、一方でそんなに働かないでもいいだろ、と思う自分もいる。日本なんかは死ぬほど働いたってワーキングプアとか言ってるのに、イギリスではのんびりやっていても好景気なのだ。自分としては、ちょうどよく働いて、5時過ぎには帰って、自分の時間を楽しく過ごしつつ人生をおくれるといいなあ……とか思いながら夜遅くに学校を出る(^_^;;;;;)。
 帰りに鬼子母神の盆踊りによっていった。子どももたくさんいるので、捕まえては踊りの輪の中に放り込んできた。おまえら、盆踊りなのに踊らないとは何事だ。何人かの浴衣の女の子が、僕の顔を見た途端ゲラゲラ笑いつつ、悲鳴を上げて逃げていった。いや、君たち、今の時代だと本当に通報されてしまうからそれはやめてくれ(^_^;)。
 8時を過ぎると、お仕事が忙しくてあまり普段学校に来られない保護者の人影もちらほら……ここぞとばかりに夜の保護者会をする(とはいっても世間話をするぐらいだけど)。暗がりにかたまっている人影がみんな保護者なのが笑った。
 他にも見回りできていた先生もいたのだけど、8時前にはみんな飲みに行っていた。僕だけ最後まで盆踊りしてから飲みに行く。やはり祭りはいい。