精霊の守り人

　すっかりメジャーになった和製ファンタジーだ。面白いことは面白いが、ミステリー色というか謎解き色というか、今風な味付けが今いち好みではなかった。先日コンビニに行ったら、藤原カムイの手によって漫画化されているではないか。「ロトの紋章」や「ライカ」のような冒険譚ものの名手に手がけられた「精霊の守り人」は、しっかり藤原カムイの漫画に変身していた。独特の世界観を表現するのにはやはり映像化が手っ取り早い。二木真紀子の味わい深い絵も好きだが、こういう軽妙な冒険譚には藤原カムイのような絵柄が似あうと感じた。

精霊の守り人 1巻 (ガンガンコミックス)

藤原カムイの漫画版

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

原作小説。こちらも面白い。学校図書館にもよく入っている。

世界の真ん中の木 (アニメージュ文庫)

原作の挿し絵の二木真紀子さんの絵本。味わい深くて大好き。地味だけど。