馬鹿につける薬はその辺で売ってるから買ってこい

 雪がそぼ降る凍てついた夜のことだ。夜中の1:10頃、突然兄から電話。何かと思って慌てて出た。
兄「なあゆーじ、俺は今、武蔵小金井にいるんだが……何故だろう」
弟「それは武蔵小金井行きの終電に乗ったからだろう」
兄「そうだね」
弟「じゃあ切るよ」
兄「まて、ちょっと俺のうちまで送ってくれないか」
弟「誰が、何で、どうやって送るんだ」
兄「おまえの自慢の車でだ」
弟「雪が降っているだろう、死ぬよ」
兄「冷たいなあ」
弟「あと、俺は風邪を引いていたんだが」
兄「いつだ」
弟「昨日まで熱があった」
兄「じゃあ大丈夫だろう」
弟「断る。うちまできたら、泊めてやらんでもない」
兄「冷たいなあ」
弟「そうだね、冷たいね、じゃあ切るよ」
そして寝た。酔っ払いは歩いて帰れ。
ちなみに武蔵小金井もうちからはそんなに近い駅ではない。