一年間の終わり

 この前の月曜は修了式だった。8時半から式があって、10時15分には卒業式の予行に間に合うように下校させなくてはいけない。式が終わって9時。教室に戻ってからプリントを配って9時20分。通知表を返して9時50分。帰りの支度をさせて机を出したら10時。全員揃って記念写真を撮ったら10時15分。玄関に出て傘の忘れ物などを確認させて10時25分。ゆっくり余韻を味わうなどという余裕もなく、「これにて2年2組、解散!」の掛け声とともにみんな下校していった。しかしまあ、しんみりせずにスパッと別れて良かったかも知れない。
 2年間、いい子どもたちと出会えたと思う。教え子というより、クラスの仲間というような感覚だ。火曜が卒業式で、春休みの水木金曜に、午前中に漢字テストをやりに来る時間を設定した。学校に遊びに来るような気分も混じりつつ、いつも子どもたちが何人かいる。終わり際には掃除や机の出し入れなどを手伝ってもらった。みんなぶーぶー言いながらも楽しそうだ。
 やって来た女の子から、手紙をもらった。「わたしは、ゆーじ先生といっしょにすごせてしあわせでした。」うん、そうだね。先生も君たちと一緒にいて幸せだったよ。次の学年は、どんな子どもたちだろう。どんな出会いがあるのだろう。やはり不安は感じるけど、同時にまた楽しみでもある。