子ども祭り

 今日は子ども祭りだった。普段は1月末にやるらしいが、今年はその時期に研究発表会があるので12月にずれ込んだらしい。学期末の子ども祭りはある意味地獄だ(^_^;)。一年生は始めての体験でわけがわからないので、簡単なことでもこちらの手助けがかなり必要になる。なにせ、始めに何がやりたいか聞いた時、真っ先に手を上げた子が「みこしをかつぐ!」と言ったことが忘れられない。
 子どもたちの思いや願いをかなえつつ、当日きちんと子どもだけで運営できるシステムにするためにこちらがかなり作らなければいけない部分が多かった。気持ち的には「こども祭り」ではなく「おとな祭り」だ(^_^;;;)。
 まあ、苦労の甲斐があって、当日はほとんど見ているだけですんだ。上手く説明のできないグループもあったりしたが、それはそれで彼らには必要な体験だろうと思う。システムができ上がっているから、多少説明が悪くても運営上致命的問題は発生しないのだ。
 今回自分でもビックリしたのは、片づけがあっという間にすんだことだった。出したものが段ボールと移動黒板一枚だったこともあるが。今までの自分の経験からすると、いらんものを出しすぎてものすごい片づけに時間がかかるのが常だったから、これは自分自身以外だった。本当に20分で元通りに戻ってしまったのだ。
 そして片づけの後、給食までちょびっと時間があったので、楽しかったことを発表しあった。これまた驚いたことに、人が発表している時に誰も喋らず、物音一つ立てず、本当に全員が発表している人に向かって集中していたことだった。うちのクラスのチョロ助ども(失礼)が、全員揃いも揃ってこれほどまでに集中したのは見たことがない。人の体験を自分のこととして聴く姿勢が、とにかく嬉しかった。いかにこの子ども祭りが子どもたちにとって楽しい体験だったのかがよくわかった。大変なことは大変だったけど、この瞬間があったことで、やはり子ども祭りには大きな意義があったということが感じられた。
 自分のお店をやるメリットがあることを承知の上で、それでも正直なところ一年生はお店を出さなくてもいいと僕は思っている。前半と後半で1時間ずつ、自分の店をのぞけば出店しているところは11学級。片方しか遊べないので、全クラスまわろうとすると1クラスあたり5〜6分しかいられない勘定になる。1年生の能力を考えると、自分のクラスにも来たいだろうし、1クラスにかかる時間をそれほど効率的に過ごせる力はまだないので、「経験として子ども祭りを体験する」ということをめあてにするほうがよいのではないのだろうか。なるべく多くの店を回って、子ども祭りのフォーマットを十分に理解し、楽しんだ上で来年に生かしていけばよいと思う。