参観3日目

 今日は道徳授業地区公開講座だ。これは7年前に東京都の始めた事業で、うちの学校では全学級が土曜の3時間目に道徳の授業を行うことになっている。4時間目には講演を行って、道徳授業に関する啓蒙を行うという寸法だ。
 僕の学級では、光文書院の副読本から「ちいさなふとん」というお話を使って、生命尊重をテーマに話をした。展開後段では複数の保護者の方から子どもが産まれた時の話をしてもらったら、子どもたちは真剣に聴いていた。
 最後に赤ちゃんの頃の写真と今の写真を比べながらプロジェクターで上映したのだが、子どもが喜ぶと同時に親も後ろでちょっとウルウルしながら見ていた。親を泣かすつもりで作っていたのでしてやったり。BGMにKOKIAの「かわらないこと 〜since1976〜」という曲を使った。「アルバム開いて/気付いたことがある/わたしの生まれた日/みんなわらってた」というフレーズに思いをのせたつもりだけど、どこかで伝わってくれたらいいなあと思う。
 4時間目は僕が協議会に出なくてはいけないため、図工の先生にきてもらって教科書の書き写しをやった。朝のうちに「粘土遊びでもしましょうか?」と言われたのだが、通信に予定を書いたこともあって書写にしてもらった。けど、始めから粘土遊びにしておけばよかったと少し後悔。月曜からずっと頑張って、必死で僕に付き合ってきてくれたのだから、最後の最後ぐらいはご褒美で楽しい時間が過ごせるようにしてもよかったのに、と思う。
 図工の先生に言われた時に変更できる余地は確かにあった。後からこうして思いつくことは、自分に余裕さえあればその時思いついていることが多い。やっぱり僕もいっぱいいっぱいで過ごしていたんだと思う。時間中に子ども同士の小競り合いがあったらしく、悲しい思いをさせてしまった。みんなも疲れてたんだよね、ごめん。