そうだ、奈良に行こう1(7/27) いい日旅立ち編

 毎年夏休みには旅をしているが、去年は北海道に旅行した。候補の一つとして奈良もあったのだけど、奈良はその時遷都1300年祭で人が多そうだからやめておこうと思ったのだ。今年はイベント年ではないし、人も少ないだろうとふんで奈良行きを決定。教員採用試験に受かると分かっていたら、去年の北海道旅行も別なところにしていたかもしれないが。
 旅はもちろんセブンで行く。母はいやそうな顔をしていたけど、これは大事な旅の供だから仕方がない。そして船便は小樽→新潟航路を選択した。苫小牧→大洗航路も6月には復活していたようだが、船便の安さで新潟航路を選んだ。もっとも、大洗→東京と新潟→東京の高速道路料金を考えると、そうさして違いはないかもしれない。新潟着なら6:00、大洗着なら13:00と19:00なので、あとは出発時刻と到着時刻で自分がその後どう動くかを考えて選択するのがよいだろう。
 今回の小樽発は10:30発なので、出発当日は朝ご飯を食べ、のんびり出発。渋滞に遭うこともなく、ほどなく小樽着で乗船手続きをする。インターネットで申し込んでおけば乗船申込みを書かなくてよいのが楽でいい。多くの船は車が乗る甲板が船の中に2段あるけど、セブンなどの車高の低い車は下の甲板に入れられる。今回もやっぱり下の段だった。
 下の段は主に貨物を乗せる場所だ。たいていトラックやコンテナの間に挟まるようにして乗ることになるのだが、今回は多くのお馬さん達のトラックが乗り込んでいた。ストレスがたまるのか、乗り込み待ちで時折壁をガツンガツン蹴る音も聞こえてくる。乗り込んだ後、エレベーターに一緒に乗ったおじさんが「あの馬ね、聞いたら九州まで行って食肉になっちゃうんだって」と突然話しかけてきた。ああ……リアルドナドナだったんだ……。


お馬さんトラック。10台くらいはあっただろうか。とにかくひたすらお馬さんトラックが続いた。

セブンが乗り込んで一枚。MLのステッカーに気泡が入り込んでいるのを見つけてちょっと悲しくなる。

船。フェリーはでかいので、嵐にでも遭わない限り揺れることは滅多にない。

出港の時には紙テープでお別れ。てか、紙テープ投げるの初めて見たわ。

 船に乗り込んじゃえば、やることはほとんどない。風呂に入る、寝る、飯を食う、酒を飲む、映画を見る、ゲーセンに行く……ああ、退屈だ。昼からビールを飲み、ひたすらツイッターでつぶやく。あとから友人に「俺のタイムラインがおまえのつぶやきでうまったわ」と突っ込まれたが。特に昼から乗って次の朝到着の便の場合、昼から酒が飲み放題なのである。


新潟地ビールも置いていたので3本くらい飲んだだろうか。

 ただ、船もしばらく行くと電波が届かなくなる。ドコモとかaUなら届くのかもしれないが、SoftBankは弱い。神威岬を過ぎた辺りで案の定電波が届かなくなってきた。ただ、北海道沿岸はわりと岸に近いところを航行していたのか、電波が復活することは多かった。復活したらまたツイート……すみません、暇なもんで。北海道沿岸ではすごく天気がよく、気持ちよく景色を堪能できた。天気予報を見ると……新潟の明日は土砂降りのようだ。また雨男とか言われるんだ、やれやれだ。


神威岬。遊歩道も整備されているらしいので、一度行ってみたいものだ。ユースも近くにあるようなので、宿泊込みで行きたい。

 夜になったら「サマーウォーズ」を上映していたので見に行った。端から端まで世界を作り上げ、張った伏線は全て使い切り、そのストーリーを完結させる小気味のいい映画だった。しかし……お子さんからオッサンまで見ていたけど、この映画がストライクな層ってこの船にはあまりいないんじゃないのかな……。そしてもう一度風呂に入り、寝る。今回は二等寝台ではなく二等船室。いわゆるカーペット敷きに雑魚寝だ。床が固くて痛い。3000円出して二等寝台にしておくんだったかな……と思いつつ隣のあいている毛布をもらって寝た。明日は6時。朝早い上に多分雨だ……。