かけ算100回地獄に恐れおののくがいい

 今は2年生担任だ。2年生といえばかけ算。そして子どもたちは練習しない奴に限って覚えない。冬休み中に家に電話してかけ算を聞くという嫌がらせも行ったのだが、それでも言えない奴が多数いる。次なる手段は「かけ算100回地獄」というものを考えた。できないやつを見ていると少しの練習しかしないで「練習した」と言っている(そして本気で練習したと思っている)ことがほとんどだ。なので、練習回数を「見える化」することで100回やらせてやろうという魂胆だ。さすがに100回言わないでもできるようになる……だろう。言えなければ2週目の200回地獄が始まるだけだ。意地でも2年生のうちに九九を言わせるようにしてやる。言えなきゃ春休みも電話するからな。

これが「100回地獄」ワークシート。一回言うとマルの中に色をぬって回数を確認するようになっている。意外と「俺もやりたい!」「あたしもちょうだい!」などという人気が出てこまった。地獄と銘打ったんだからもっと恐れおののいてやる気になってほしいのだが……。