道徳研究授業

 研究授業が終わった。自分としてはかなり高い山に登ったつもりでいたのだが、協議会でいろいろたたかれると、苦労して登った割に、周りにまだ高い山がたくさんあることに気づかされた感じだ。道徳の指導技術としては、発問、掲示物、役割演技、小道具、板書など、細部に至るまで改善すべき点がたくさんあったし、学級経営上の見直していくべき点も指摘された。やはり自分一人でやっていてもわからない点がたくさんわかるからこそ、研究授業は面白い。今回の一番の収穫は、「もっと踏み込んで聞いていく」ことだろう。ただ心情を問い掛けるだけではなく、その子なりの考えに対して「じゃあ、なぜそう思ったの?」と、どしどし踏み込んでいくことで、もっと面白くなりそうだということだ。自分の指導技術として、磨いていくと面白い技になるだろう。
 あとはやっぱり子どもたちが頑張ってくれたのが嬉しかった。いつもよりもずっとたくさんの意見が出てきたし、時程の変わった5時間目という条件の中、よくやっていたと思う。いろいろあるけど、やっぱりこの子たちの担任で良かったと思った。今日、国語の「くじらぐも」の単元に入り(ちょっと入るのが遅いって?)、読んだ後に初発の感想を聞いた。その時「どう思った?」と聞くと、子どもたちから「道徳みたーい」とつぶやきが漏れた。よくわかってるね、キミタチ。するとまあ、みんなから出るわ出るわ、山ほど言いたいことがたくさん出てきた。自分の思ったことが言える学級になってきたのかな、と子どもたちの心の成長を感じた一日だった。