テスト

 今日は国語のテスト。テストが終わるにはかなり時間差があるので、終わった子は本を読んだりしてすごす。一番前の席にいるおてんばが、テストが終わったので本を読み始めた。エリック・カールの「月曜日になにたべる」だ。この本には歌があって、楽しいリズムが子どもたちに人気がある。こいつが読み始めた途端、テスト中なのに歌い始めた。
「きょおっわ、げっつよぉびっ、げつよおびになにたべるっ!」
瞬間、後ろから肩を叩いた「しずかによもうね、こえにたさないんだよ」
はーい、とか調子のよい返事をしたにもかかわらず、次の瞬間すでに声が出る。
「んぉっわっつょっっびっつんっつよんにふんががっがっ」
ぜんぜん静かじゃねえよ。うしろからスコーンと張り手をストライク。
「しゃべらない」「はい」
 とかいいつつも次の瞬間、
「ふんががっがっつ、ふんががががっつ、ふががっがっつ」
 左右にゆっさゆっさゆれながらノリノリだ。そのあふれ出るエネルギーだけは評価しよう。